(一)この世界ごと愛したい





「王が広間で待ってるってよ。」


「はーい。」


「俺別件で行けねえけど、無茶すんなよ。」



あれ、そうなんだ。


ただの話し合いだけだからいいか。




「分かったー。」


「アキトは?」


「まだあそこにいる。」



さっきからまだずーっと女の子達と戯れてる。




「俺が引っ剥がして向かわせるから、お前等は先に行ってろ。」


「よろしくねー。」



アキトはるうに任せて。


私とレンは、セザール王の待つ広間へ向かう。





相変わらず荘厳な扉。


私は迷いなくその扉を開けると、セザール王が相変わらず嬉々として私へ目を向ける。






「ごきげんよう、陛下。」


「姫から会いに来るとはこれ程嬉しいことはない。」




「今日は陛下に、お願いがあって参りました。」