(一)この世界ごと愛したい






…めっちゃ褒めるじゃん。




「褒めても何も出ませんよー?」


「いらないよ。君と過ごす時間さえもらえればそれでいい。」


「…は、い。」



レンが最近、無駄に甘い気がする!


異様に甘い雰囲気を醸し出してる気がする!!!




「そ、それにしてもレンとアキトが友達ってなんか意外だね。」


「友達?」



無理矢理話題を変えてみたけど。


どうやらレンは友達だとは思っていないらしい。アキトどんまい。




「違うの?」


「…母と遠方で暮らす前はまだここに住んでて、その時に良く一緒に過ごしてた気はするけど。」



そうだった。


レンは結構複雑系の幼少期なんだっけ。




「この戦に自ら参戦してくれるくらいだし、アキトはレンを大事に想ってくれてるんじゃない?」


「…どうだろう。」


「いいんじゃない、友達で。将軍の友達なんてちょっとお得じゃん。」



私がそう言うと、レンは笑っていた。


そして行き先を伝えてないのにも関わらず、るうがここへやって来た。