(一)この世界ごと愛したい




昨日はあれからアキトとちゃんと話せたんだろうか。


会うのは久しぶりだって言ってたし、積もる話もあるだろうと思ったけど。




「昨日はごめん。」


「え?なにが?」


「…君に色々頼りすぎだって、アキトに怒られた。」


「私は気にしてないよ。」




初陣のレンにいきなり指揮を取れなんて、難しいに決まってるし。


アキトの言わんとすることも理解はできるが。





「…俺、アキトが負けるの昨日初めて見たんだ。」


「あーそうなの?」


「君は本当にすごいよ。」


「名ばかりだけど戦神らしいからねー。」




私は自嘲気味に笑って見せる。









「昨日の君は、まるで舞い踊る蝶みたいで。本物の女神かと思った。」