(一)この世界ごと愛したい





「…今日は天気いいなー。」




清々しいくらいの青空が眩しい。




どれくらい一人でいたのか分からないけど、私はただ呼吸をしているだけ。




この快晴はしばらく続くでしょう。


空気を感じて密かに天気予報。





「…あ。」




この屋上から王宮の入口が見えるんだけど。



その入口に、沢山の女の子に囲まれたアキトっぽい人が見える。




…本当に来てくれたんだ。




そして、すごい人気だなー。


と勝手に思っていた。








そしてまた、香る。


落ち着く香のような匂い。






「…レン、どうしたの?」


「姫が見えたから来てみただけ。」




どっから見えたんだよ。