うーん。
唸りながら地図と睨めっこ。
「…ねえ、るう。」
「あー?」
「ここもうちょっと詳しい地図ない?」
「そこにあんのが王宮中の地図だ。」
つまりないのか…。
ディオンの城の付近に、森のような丘のようなハッキリしない場所がある。
「…うーん。」
王宮に地図がないってことは、誰も詳細を知らない土地ってことだ。
…使えるかもしれない。
「ここもついでに見て来よう。」
「おい、早く戻るって言ったよな?」
「うん、でも気になるし。時間は大して変わんないよー。」
「…はぁ。」
るうはため息を吐くけど、それ以上は何も言わなかった。
とにかく、明日セザール王を説得出来ないと話にもならない。
…アキトが上手くやってくれることを祈ろう。
そう考えて、今日は早めに休むことにした。
この部屋に絶賛泊まり込み中のるうは、まだ寝ないと言うので私だけ先に横になる。
そんなに時を置かずに、疲れた私はすぐに夢の中へ誘われた。

