(一)この世界ごと愛したい






余裕綽々そうなアキトさん。




「おーし!どっからでも来い!」


「あ、いいの?」



先攻をいただいたので。



私はこの場で出し得る最速のスピードで、間合いを詰める。




「はっ…や!!!」


「不意打ち失敗ー。」



初手の剣は防がれてしまったが、やっぱり面白い人だなーと思う。


攻撃を繰り出されると、その剣は一刀一刀が重い。




…受け過ぎると私の腕が持たん。


受けずに躱すことにした私と、攻撃の手を止めないアキト。





そして一瞬。


アキトの攻撃の手が荒れた時。



私はすかさずその剣を弾き、アキトの首に自分の剣を添えた。






「はい、じゃあ明日よろしくね。」


「なっ…!?」


「るう行くよー。」


「待て待て待て!!!」



本当に時間がない私は振り返らない。


るうを連れて本部を出る。