(一)この世界ごと愛したい





「あ?」


「…あ、ごめ…失礼しましたっ!」




私の馬鹿!!!


何してるのー!!!




アキト将軍は驚いてるし、るうは呆れてるし、レンは不思議そうにしてるし。





「…あんた名前は?」


「…リン、です。」



アキト将軍に名前を聞かれ、大人しく答える。





「じゃあそう呼ぶな。俺もアキトでいい。」


「えっ?」







「よろしくな、リン。」



その呼び方までも、ハルにそっくり。





「よ、よろしく…お願いします。」


「普通に喋ってくれて構わねえけど?」


「いや…え…っと、はい?」



とりあえず惚けて見るが、アキトはまた豪快に笑うだけ。






「おい、将だからって姫を呼び捨てんのはどうなんだ。」


「お?番犬かあ?」


「誰が番犬だ。」



るうが噛み付く勢いで食ってかかる。


そしてもうどうでもよくなって来た私。たぶんこの人害はないと思う。



寧ろ絶対いい人だと思う。