(一)この世界ごと愛したい





「…あんたはちょっと背負い込みすぎだな。」


「え?」




真剣な眼差しで私を捉える。




「レンとは昔からの付き合いで、餓鬼の頃から知ってる。」


「…そうですか。」


「だから、姫さんに頼まれるまでもなく俺は手を貸すつもりだったんだけど。」


「…?」




不思議な人だ。


話がコロコロ変わるからついて行けない。







「レンお前しっかりしろよ。お前が思ってるほどタフじゃねえぞ、この姫さん。」




そう言ってアキト将軍は私の頭をぽんぽんと叩く。






…その手が、どこかハルに似ていて。



温かくて、懐かしくて。








パッと離れたその手を、私は反射的に掴んだ。