(一)この世界ごと愛したい





まだまだ問題は山積み。



とにかく兵力が集まったところで。どう分散さて、どう配置するかを考えたい私は急ぎ自室に戻ろうとした。





「姫さん。」


「あなたは先程の…。」



真っ先に手を上げてくれた将。




「と…久しぶりだなあ!レン!!」




私に声を掛けて呼び止めたかと思うと、レンの側へ行き背中をバンバン叩くこの人。


そう言えば知り合いいるみたいなこと言ってたっけ。




…こんな強そうな人だったんだ。





「アキト痛い。」


「お前は相変わらずだなあ!?」




アキトと呼ばれたこの人に私は改めてお礼を伝える。




「こんなべっぴんな姫さん嫁にもらって、それで戦の大将ときたか!お前も出世したな!!」


「…うるさい。」




完全に二人の世界だな。


よし、私は私の仕事をしなきゃならないし。ここはほっとこう。



軽く会釈をしてこの場を離れようと思った。





「あ、ちょっと姫さん。」


「はい?」


「あんたがこの戦指揮すんのか?」


「代わってくださるんですか?」




寧ろ代わってほしい!!!