私は頭を下げて、この場の将達に頼む。
「…良い嫁さんもらったなあ。」
一人の男の呟きが聞こえ私は頭をあげてその人を見る。
かなり鍛えられた身体と、その身体に刻まれた傷跡。
まさに屈強な戦士っぽい。
「俺が力を貸してやる。」
その男はニヒルな笑みを浮かべて。
私の声に応えてくれた。
呼応するかのように、他の将も数人名乗りを上げてくれて、本当に有り難い限りだ。
「皆様、ありがとうございます。」
「東の民たちはディオンに虐げられているやもしれません。共に勝鬨を上げ救い出しましょう。」
「勿論です。」
兵の数だけで言えば、もう充分な数を味方にすることが出来たと思う。
兵の質についても気になるところではあるが、ここはまた後々調整することにしよう。
一先ず味方となった将たちを後日集め、詳しい戦の展望を話すことにして。この場は一度解散しようということになった。

