(一)この世界ごと愛したい




あまりの荷物の多さに驚くレン。


もう部屋に戻ってくれて構わないんだけどな。




「おかえり。とりあえず地図から見る。明日は本部行くの問題なさそう?」


「ああ。午後から人集めてくれるってよ。」




話が早くて助かる。



あとは、とにかく建城された城の規模を把握したい。


本当だったら絶対に下見に行きたいんだけど。外出許可どうにか降りないかなー。





「……。」



地図を眺める私と。


自分の荷物の荷解きをするるう。




それを不思議そうに見るレン。





「ルイ何その荷物。」


「…俺どうせしばらく帰してもらえねえし。」



無駄にドヤ顔でレンに威張るるう。




「え、泊まり込み?」


「そんなとこだ。」


「…そんなのありなの?」


「ありに決まってんだろ。」




ギャーギャーと後ろで騒いでいるるうとレン。




「騒ぐなら出てって。うるさい。」




私が怒ると二人とも静まり返る。



それにしても、この地図。


セザールの東側。今まであまり気にしなかったが、これほどまでに栄えた土地だったのか。



それは国としては是が非でも取り戻したいわけだ。




海が近いので、港町がある。


貿易や国の経済を回すのにこれほど利点のいい場所はないな。