戦場で、全ての命は救えない。
私だって、救えるものなら救いたい。
でも、人と人とが大勢で殺し合うあの場所では、絶対に全てを拾い集めるなんて無理だから。
「もちろん、敵も…味方の命でも。」
仲間の命、私やるうの命でさえも、時には見捨てて前に進まねばならない。
けど、ここに関しては私はあまり強くは言えない。私自身が一番苦手なことだから。
「…努力はする。」
「はい。レンは少し反省しててください。」
私は握った手を離し、レンを部屋へ帰そうとしたがレンはその場に立ち尽くしたまま動かない。
「反省はしてるし、努力もするけど。」
「うん?」
「きっと君だけは見捨てられないと思う。」

