(一)この世界ごと愛したい





戦を望まないレンを戦場に引っ張り出して。


るうを焚き付けて傷付けて。




そして、ハルの誇りを踏み躙った。





…もう許す理由が何もない。






「…るう、悪いけど。」


「駒と基盤と地図な。」


「うん。」




やれるだけのことはやる。




「あ、地図は拡大と縮小両方ほしい。この辺土地勘ないから。それと軍事本部に話通しておいて。明日行く。」




適当な返事をして、るうは早速仕事に向かってくれた。






さて、ここからはレンにお説教だ。




「…レン。」


「うん。」


「もう何言っても遅いんだけど。戦の大将なんて引き受けちゃダメだよ。」


「うん。」




私の言葉に、頷くだけのレン。



この人はちゃんと事の重大さを分かっているんだろうか。