「エリク様。お言葉ですが、レン様は戦場に立つお方ではありません。戦場には私が一人で向かいましょう。」
「これは私とレンの戦いでもある。どちらが姫を手に入れるかという真剣勝負なのだよ。」
「…国の命運を賭ける戦に、兄弟喧嘩を持ち込むべきではありません。」
「姫は、私の意見には反対ということで良いのかい?」
チラッとるうの危険を匂わせるエリク。
この男マジで斬りたい。
しかし、引くわけにはいかない。これを受ければ戦のどさくさに紛れてレンは常に命の危険に晒される。
そしてあろうことかレンが大将として戦うならば、負けは死と同義。敗戦さえ許されなくなる。
そして現状、私にこの戦の勝機が見えてこない。

