(一)この世界ごと愛したい





そんな願いは届くわけもなく。




王の帰還から数時間後。私の部屋の扉がコンコンと音を立てる。




「やっぱダメかー。」


「そらそうだろ。」




私はガッカリしながらドアを開き、訪問者の対応をすることに。






「姫様、騎士様。陛下がお呼びです。至急、広間へお越しくださいませ。」


「…分かりました。」




私はるうと二人。


王の従者だろう者に連れられ、いつかのあの広間へ足を踏み入れる。