(一)この世界ごと愛したい






身体が重い。



体調じゃなくて物理的に。身体の外側から重みを感じる。


あまりに寝苦しくて思わず目を開ける。




「…ん?」




目の前には、るうの無駄に男前な寝顔。




あれ?昨日私一人じゃなかったっけ?


あれ?るういたんだっけ?




寝起きで頭が回らないなりに思い出し、昨日は本を読みながら眠ったことを思い出す。


ということは目の前のるうは、勝手に入ってきて勝手にここで寝ているということだ。





「……。(ま、いっか。)」




ちゃんと眠れたみたいで安心した。


私はそっとるうの頭をよしよしと撫でる。




「っ…ぐ、ぐるしい。」



私を抱きしめながら眠ったるうの腕に、力が入り更なる圧が私を襲う。




「る…う?」


「……。」


「あれ、まだ寝て…る?」


「…寝てる。」



起きてんのかーい。


力強過ぎて苦しいんだって。




「るう?」


「…何。」


「おはよ?」


「…おはようございます?」




よくわからない疑問系の挨拶を交わす。


私は離して起きようかって意味も込めていたんだけど、るうは起き上がる気はないようで。



今も尚、私を離す気はないらしい。