(一)この世界ごと愛したい






「じゃあ、私そろそろ戻るねー。」


「うん。」




私は屋上を先に出て、自分の部屋に戻る。



るうの様子もまだ少し気になるけど、散々稽古した後だし休んでるかもしれないから、今日はそっとしておこうと思った。




部屋でシャワーを浴びて、そのまま読書に明け暮れた。


そろそろ書庫に行って新しい本を入手したいなと、考えながら私は気付けばそのまま眠ってしまった。







眠り始めてしばらくすると、部屋のドアが開く。



私は目覚めることはなかったが、るうがそっと侵入していた。






「…どこで寝てんだよ。」




本を読みながら、椅子に座ったままの私を抱き上げてベッドに寝かせてくれた。



そして私の寝顔をしばらく眺めながら、自分もそのまま横になる。





「リン…。」




私の名前を呟き、私を抱きしめながら。るうもそのまま眠ったようだった。