(一)この世界ごと愛したい




私に出来ることはやる。


るうのために、レンのために。




まだ守りたいものは両手に収まる。


きっと大丈夫だと信じよう。





「俺は大丈夫だよ。ルイの気持ちも、君の想いも、ちゃんと分かってる。」




レンはそう言って優しく笑った。




「ただ、もしもの時はレンは自分を優先して。元々敵国から来た私とるうを守ろうとはしないで。」


「君は時々本当に腹立たしいね。」




は、腹立たしい!?


そこまで言われるほどのこと言った!?






「ルイはさて置き。俺は君のことを敵国から来たただの姫だとはもう思ってないよ。」




るうをさて置かないでおくれ。





「その気持ちも分かるし嬉しいけど、それでも自分を大事にしてほしい。」


「…気持ちは分かるって、君が分かってるようには思えないんだけど。」


「はい?」











「俺は自分の命より、既に君のことが大事だよ。」