(一)この世界ごと愛したい






エリクを許せないのは、きっと。



論を俟たない。痛い程自分が理解してることを、他人に指摘されたから。




未だ自分を許せない私に、当て付けるかのように。ハルのことを分かっているような口振りで事実を述べられたから。






だけど、一つだけ違うのは。




ハルは今眠りながらも私を守ってくれている。


そしてあの時私を守った先で、きっとまた私を守り続ける未来を想像していたはず。



ハルの性格上、あんなところで剣を置くことが本望なわけがないことを、私が一番知っている。





それが悔しくて、悲しくて堪らない。







「…レン。」



「ん?」







「レンなら、ハルを治せる…?」