悔やんでいても始まらない。



私は、前を見据えて立ち向かわなければならない。





「…リン。」



「そんな顔しないで。るうは悪くないよ。」



「けど…。」



「大丈夫。なんとかするから。」





私とレンの結婚に異議を申し立てる、エリクの後押しとは何か。


そこは分からない。




だけど、良くないことが起こるというだけは分かる。






「さて、るうもレンも一旦お部屋においで。」




そう二人に声を掛けて、二人を私の部屋へ連れて行く。