「改めて。姫、あの日の返事をお聞かせいただけますか?」
エリクは初めからこのつもりだった。
私が拒否できない状況を作り出し、その上でイエスの選択肢しか与えない。
『私の申し立ての、後押しをしていただきたい。』
あの日の答えを。
イエスならエリクの思惑通り。
ノーならるうが死ぬ。
「…お引き受けいたします。」
もう、迷うことすら許さない選択肢。
エリクという男は、こういう男だ。
「良い返事でよかったです。それでは、来たるべき日はよろしくお願いしますね。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…