(一)この世界ごと愛したい





「じゃあ稽古終わりに少し様子見に行くか?」


「…うん。」



そうしよう。


後で考えよう。





こうして私はるうとの稽古を開始する。


やはり、前回とは比べ物にならないくらい動けるし力も入る。




「お前の回復力凄えな。」


「五でやるのが惜しいくらいだよ。七くらいまで上げる?」


「調子乗んな。」



稽古合間でそんなことを話しながら、和気藹々と稽古をしていた。



相変わらず私とるうは今後のことを考慮し、五割の力しか出せないわけだけど。


私はもう全力でやりたいくらい動けるのが嬉しい。





「さーて、もう一本行こう。」


「はいはい。」



午前中から開始し、昼過ぎまで打ち合いました。


るうとは力量が拮抗している分、二人とも汗だくでもうヘトヘト。



良い練習が出来て有り難いと、お互い思えていることを願いたい。






「疲れたー。」


「じゃあ俺レンのとこ行って来るけど、お前どうする?」


「たぶん薬草見に行ったりするんだろうから、私中庭で待ってるよー。」



朝は中庭に姿はなかったし、恐らくこれから作業するんだろうと考えた。


けど昨日の記憶が頭に過るので、出来るだけ外で会おうと思ったのも事実だ。




「分かった。大人しくしてろよ。」


「はーい。」



るうはレンの部屋へ。


私は中庭へ。



それぞれの目的地へ足を進めた。