意味が分からないので、とりあえず立ち上がりるうの方へ向かう。
もう帰りたい帰りたい帰りたい。
あ、でも気になってる本もあったし。香のこと聞けなかったな。
と一瞬考えたが、やっぱりそれでも今は帰りたい。
…とにかく心を鎮めねば!!!
「るう行こう。レンまたね。」
「…見ろ、これが結果だ。」
なぜか勝ち誇ったようなるうを連れて、私はレンの部屋を出た。
部屋を出て、私の部屋に向かうまでの道でなんとなくレンの部屋の場所は覚えた。
…しばらく行きたくないけど。
「…大丈夫か?」
部屋に着くと、るうが心配そうに聞く。
正直、レンの部屋にるうが来てくれた時の安心感凄まじかった。
「大丈夫。せっかくのお休みなのにごめんね。」
「俺は問題ねえ。そんなのもらっても結局、お前がいねえと休まらねえことが分かった。」
「るうー…。」
なんて優しい子なんだ!
もうレンは意地悪なのが今日でよく分かった!
私の味方はやっぱりるうだけだ!!!
「飯食うか?」
「食べる。」
もうしばらくるうに休みはあげられないな。
ということに今更気付く、そんな一日でした。

