ただ瞬きを繰り返し。
今なにが起こったのか、必死に頭で考える。
「…嫌だった?」
「そんなことは…ない、けど。」
お願いだから耳元で喋らないでほしい。
「あ、あの…レン…?」
「…なに?」
「っ!」
レンの息が耳にかかり思わず身体が反応する。
もう恥ずかしすぎて穴があったら入りたいくらいの気持ちなので、とにかく離れてほしい。
「…君はどこまでも可愛いね。」
「ちょ、レンっ…!」
もう離れてと伝えようと思ったが、今日のレンは意地悪モードだということを忘れていた。
レンが私の耳を、たぶん舐めた。
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