(一)この世界ごと愛したい





レンは驚いたように、少し嬉しそうに笑う。



「君は本当に変わってるね。」


「そうー?」


「…この部屋に来る人は、みんな呆れるか怒るか無関心かのどれかだからね。」




そうなの!?


勿体ない。どんな関係性の人が来るかは知らないけど。私からすれば、情報の宝庫だし興味しかないから気持ち全然わかんない。






「私はすごくレンらしくていいなって思うけどねー。」


「…君は俺を喜ばせる天才なの?」




はい?


別に喜ばせようとは思っていませんが???






「それで?」


「それでって?」


「俺を喜ばせて君は俺をどうしたいの?」


「…どうもしないけど。」




もうこの人何言ってるかわかんない。


何考えてるかもわかんない。



ここの王子たちの思考は、私には読み取れないことが多すぎるんですけど。





「…これ以上は危険かな。」


「あ、そうだ。」




私はレンの匂いを嗅ぐべく、レンの体に顔を近づける。






「…やっぱり。この部屋とレン同じ匂いだよね。これってお花っぽい匂いだけど、香かなにか?」