(一)この世界ごと愛したい






「…るう呼んでくる。」


「……。」



もう私は諦める。


てか結構な疲労感だし、めんどくさくなってきた。



私はレンに背を向けるうの部屋へ歩き出そうとしたけど、出来ず。




歩き出す私を後ろから抱き締めて引き留めた。




止めたいなら普通に呼び止めるとか、せめて腕引っ張るとかにしてくれ!?



もう意味わからん!!!




「意地悪しすぎた。ごめん。」


「……。」


「本当ならさ。俺が君を送るのがセオリーなのにって、ちょっと子供すぎたね。」




つまり、本当はレンが私を送るべき場面で。私が無神経に送ると申し出たことが気に入らないと。


自分の正義感というかプライドが許さなかったってことか?



…今更!?





「レンは小難しく考えすぎ。」


「だって君は女の子だろう?」


「そうだけど、私がその辺の人にやられて負けると思う?」



逆に私の命を狙うこと自体、お相手が可哀想だなって私が同情しちゃうレベルだよ?










「俺にとっては、可愛くて大切な一人の女の子だよ。」