「午後の部行きましょう。」
私が立ち上がると午後の順番を待っていた人たちが立ち上がり、雄叫びのような図太い声で大声を出す。
さて、私も身体が温まった感じがする。
もうほとんど元の状態に近いと言っても過言ではない。
だからと言って、全力稽古するつもりはないんだけど。手の内はあまり晒したくないもので。
「姫。」
「はい?」
「怪我しないでね。」
「…しません。」
もう拘束期間は懲り懲りだ。
けどレンなりに心配してくれたんだろうと思うから、私はレンが心配しないよう笑みを向ける。
「…君は魔性だ。」
「はい?」
この場にいる兵たちの中に顔を赤らめてるのが数人いる。
そんなことは構わず私は稽古場へ足を向けた。

