(一)この世界ごと愛したい




再び隊舎へ戻ってきた私とレン。


すんごいむさ苦しい男たちで溢れる隊舎で、みんなでワイワイ食事を楽しむ。



これで休みをあげたるうにご飯の支度をさせずに済んだ!ご飯抜き回避!!





「姫様は、初めて戦場に立たれたのはいつですか?」


「えっと…十歳になったばかりの時ですね。」


「十歳!?」



勝手に行軍に紛れ込んだもので、後からパパとハルにめちゃくちゃ怒られた苦い思い出だ。



「では稽古はどれくらいの頻度でなされてたんですか?」


「状況にもよりますが、私が練兵するのは大体週に三回くらいです。」


「週に三回も!?羨ましい!!!」



アレンデールの練兵は本当に血が流れるので、正直うちの兵はあまり喜んでたのかは疑問だけど。


それでも、希望者はいつも多かったな。




「王子も次は是非ご一緒にいかがですか!?」


「俺はいいよ。」


「昔は稽古されてたと聞きましたが…。」




え?そうなの?


と、私も思わずレンに視線を向ける。





「父に言われて渋々ね。だけど俺には向いてないことは分かっていたし、父も段々と諦めてくれたみたいだね。」


「いつか王子が戦場に立つことがあれば、我々命を掛けてお守りします!!」


「…可能性はゼロに等しいけど。ありがとう。」