五人ずつになったことで、私の勘もかなり取り戻せた気がする。
より多くの兵との打ち合いが可能になる。
「…次。」
「「はい!」」
ただ、五人の攻撃を躱わすのはまだいいけど。
傷付けないよう気を回しながら反撃するのは、そこそこ疲れる。
「次。」
「「はい!」」
そんなことをひたすら繰り返し、太陽が天辺まで昇ったキリの良いタイミングで私は終了の声を掛ける。
「「ありがとうございました!」」
私効率いいわー。
自画自賛しながら、今日も木の下で待ってくれているレンに駆け寄る。
「お待たせしました。」
「…おかえり。」
レンはこの世のものを見る目ではないような、珍しいものでも見るような目を私に向ける。
「君は本当に人間なの?」
「失礼過ぎませんか?」
一瞬不穏な空気が流れる私達に、今朝声を掛けてくれた兵士が走って来てまた声を掛けてくれた。
「王子、姫様!よろしければ隊舎でお食事をご用意します!」
「行きますっ!」
「え、俺も?」
私は即答。
レンは戸惑いながらも着いて来てくれた。

