(一)この世界ごと愛したい




いつもいつも、自分のことよりも私を優先する人だから。


私が言わない限り、るうは休まない。



るうとの稽古はまたの機会にして、私はレンに会いに行くことを決めた。



…決めたんだけど。





「私レンの部屋知らないや。」



チーン。


と音が聞こえそうなくらい虚しい気持ちですが、私はるうが淹れてくれたコーヒーを飲みながら考える。


レンのことだから中庭にいたら会えるかもということに気付き、中庭へ向かう。





「…あれ、姫?」



中庭までもう一歩というところで、まさに薬草お手入れ中のレンが私に気付いた。




「レンまた一人で来たの?」


「姫こそ。ルイは?」


「るうは今日は休暇ですー。」




休暇という言葉に不思議そうに首を傾げるレン。


そんなレンに私は事情を伝え、隊舎まで同行をお願いしてみる。