(一)この世界ごと愛したい





翌朝目覚めると、既にるうが部屋にいて。


どこか眠そうな顔でコーヒーを淹れているのが目に入った。




「ん…?」


「やっと起きたか。さっさと着替えて飯食え。」



眠気で返事もままならないが、言われた通り朝の準備をして椅子に座り。それでもまだボーッとしている私。


ボーッとしているなりに、るうを見る。




「…るう、なんか疲れてる?」


「疲れてねえ。元気いっぱいだ。」



決して元気いっぱいって顔ではない。


…あんまり寝れてないのかな?




「…今日はるうお休みにしよっか。」


「はあ?」


「ちょっと休んでて。私も今日はレンに頼んで兵士さん借りて稽古してくる。」



めちゃくちゃ不服そうなるう。




「俺は大丈夫だ。」


「あんまり大丈夫って顔してないし。それにまだ私も本調子じゃないし。今ならその辺の兵数十人でいいとこだよ。」



自分で言ってて悲しいが事実だ。


それより何より、るうに無理させ過ぎたのかもと反省している。




「今日は私のことは気にせず、ゆっくり寝てください!」



まだギャンギャン言ってるるうを部屋から追い出した。