ガツン。 鈍器で殴られたような衝撃が頭に走る。 生存者がいて喜んだ、そのすぐ後に私の感情が黒く塗り潰される。 「…パパ、は……。」 「…ご案内、します。」 亡き骸は執務室だそうで、私はほとんど呆然としたまま連れられるだけ。 パパは今この国で一番強い人だ。 武将としても、知将としても、歴史に名を残すほどの偉人。 …負ける、わけがない…のに。 「こちらです。」 執務室の扉の向こうには、布に覆われた人が横たわっている。 頭ですぐにわかった。 パパ、なんだよね…?