(一)この世界ごと愛したい





今日は終わりにしようと言ったるうに、私はもう少しと駄々を捏ねるがるうは折れない。




「また明日だ。」


「……。」



あまり無理して足に負担を掛けるのは良くないのも分かるし、るうは今日朝から出掛けてて疲れてるのも分かる。


…だけど、私の焦燥感は募るだけ。





何か良くないことが起ころうとしているのが、本能で理解出来ているから。





「…じゃあ明日ね。」



私はるうに告げて、一人で部屋に戻る。


私の様子がおかしいことに気付いてるからこそ、るうは追い掛けて来ない。



私が聞かれても話さないことを分かってるんだろう。






「…。(…エリク。)」



私はもう、ハルのように誰かを傷付けたくはない。