(一)この世界ごと愛したい





るうと稽古場で剣を振るけど、さすがに三日も動いてなかっただけあって本調子は程遠い。



「うー…。」


「そんな簡単に戻らねえよ。もう少しペース落とすか?」


「もう少しこのままで大丈夫。」



足がついていかない。


体幹も安定しない。


腕も握力も思うように力が入らない。




…もどかしい。







しばらく打ち合って、休んで。


それを繰り返し、気付けば夕暮れ時になっていて。私もるうも汗だくになっていた。



「…ごめん。」


「俺はいいけど、あんま焦るなよ。」




図星だった。


私は、何かに怯えて焦っていた。



それが何かは分からないけど、不安がどうしても消えない。