(一)この世界ごと愛したい




それにしても、この王宮は本当に広い。


建物と建物が渡り廊下で繋がっていて、一体建物だけ数えれば何棟あるのか。



私の部屋がある建物はあれ。


王の部屋があるのがあっち。


広間は向こう。



と、ぼんやり考えていた私なんですが。




どうやら暇つぶしは必要なかったようですね。


背後に人の気配が一つ。






…よく見つけたなー。






「まるで、私が来るのが分かっていたようだね。」



「いいえ?まさかこちらにいらっしゃるとは思いませんでしたよ?」




見つからない自信ちょこっとはあったんですけどね!!!


こんなに早く見つかるんだね!?






「ごきげんよう、エリク様。」





…さあ、早くも合戦です。