この王宮は本当に広い。
建物と建物が渡り廊下で繋がっていて、建物だけ数えても一体何棟あるのか。
私の部屋がある建物はあれ。
王の部屋があるのがあっち。
広間は向こう。
暇を持て余さないように王宮について無駄にぼんやり考えていたが、どうやら暇潰しは必要なかったらしい。
…人の気配が一つ。
「まるで、私が来るのが分かっていたようだね。」
「いいえ。まさかこちらにいらっしゃるとは思いませんでした。」
見つからない自信ちょこっとはあったんですけどね!?
こんなに早く見つかるんだね!?
「ごきげんよう、エリク様。」
…さあ、早くも合戦です。

