(一)この世界ごと愛したい





「行ってらっしゃいませ。」



笑顔で三人を送り出し。


切り替えて諸々の準備を済ませ、のんびりしてた二人とは違って私は素早く部屋を出る。


勿論、周囲を確認しつつ。慎重に。






「…よし。」



屋上へ避難する作戦は成功。


成功とは言え、まだ誰もいないだけ。これから現れる可能性はあるんだけど。




それにしても、ここは夜じゃなくても見晴らしが良くていい場所だなー。





「…暇潰し持って来ればよかった。」



ここで私は自分が暇なことに気付いた。