(一)この世界ごと愛したい




お風呂と部屋を隔てる一枚のドアの向こうから、まだ何やら言い合いをしている様子のるうとレン。


…もう、めんどくさい二人だな。





「…まだやってるの?」


「あ。」



いつも通りバスローブを羽織った私は、いつも通り部屋に戻ってきたんだけど。


るうが何故か焦り出す。




「こらリン!お前その格好で出てくるな!」


「え、なんでいつも通り…」


「今日はダメだ!」




私の言葉を遮り、私に着替えを押し付け再び脱衣所に押し戻された私。



…今日のるうは機嫌が悪そう。




大人しく着替え改めて部屋に戻ったら、レンが顔を真っ赤にして座り込んでいる。




「あれ、レンどうしたの?」


「お前のせいだ。」


「え!?」


「ってか頭くらいちゃんと拭いてこいよ。」




だって!いつもはバスローブだからそのままにしてるじゃん!


るうだって知ってるだろうに。




「あーもう。」



るうはタオルを持ってきて、私の髪を拭いてくれる。




「お前は少し恥じらいをもて。」


「るういつも何も言わないじゃん。」


「俺は免疫あるからいいんだよ。」


「免疫???」