(一)この世界ごと愛したい





「そう言えばもう一人で来ちゃダメだよ?」


「今日は君とこうして歩きたかったし、会いたくなったのも本当。」



あー…うん。


返しに困ります。非常に困ります。



もうここからは責められないもんね!?




「あ、ありがと…?」


「こちらこそありがとう。昨日は色々悩んだけど、君のお陰で吹っ切れたよ。」


「え?」


「そろそろ部屋に戻ろうか。」



どこか不思議な空気を残し、私達は無事に部屋まで戻ることが出来ました。




「そろそろるうが来ると思うから、そしたらお部屋に連れてってもらおうか。」


「もう一人でも平気な気もするけどね。」



それは私も思ってた。


エリクの標的が完全に私へシフトしているから、今刺客の類は送り込まない気がする。



そんな手間を掛けるくらいなら、エリク自身が動くだろう。




「それもそうだね。またるうにも相談してみようかー。」



ふと、何気なくレンを見る。




窓から差し込む朝日。


この朝日を浴びるレンが、今までに見たことないくらい輝いて見えた。



その紺碧の瞳が、まるで陽の下の海面の様にキラキラしていて目が離せない。