(一)この世界ごと愛したい




「違和感ない?痛みは大丈夫?」


「ないない。全然大丈夫ー。」


「手、貸して?」


「ん?」




レンが私の手を握って歩く。


私は子供か???




「転ばないように。」


「転ばないよー。」


「念のためだよ。」




心配性だなー。


レンはどこか抜けてるし、天然っぽいなと思うこともあるけど。私の手を握るレンの手は、やっぱり私よりも大きくて。




「レン様…」


「様はいらないって言ってるのに。」



レン様の手が大きいねって話をしようと思ったんだけど、レンに遮られました。




「そういえばそうだったねー。」


「もちろん強制はしないけど。」


「うーん。特に意味はないんだけど。」


「君が敬称で呼ぶから、ルイが呼びにくいって言ってた。」



あーそれは確かに。


今はるうも普通にレンって呼んでるけどね。気にしなくていいだろうけど気を遣うものかー。







「じゃあ、レン?」


「……。(やっぱりやめとけばよかったかな。可愛すぎる。)」


「え、なになに?やっぱりだめだった?」


「そんなわけないよ、ありがとう。」