(一)この世界ごと愛したい




本当にすごい。


あのレベルの怪我を、本当に三日でなかったことにしてしまったレン。



この国は、本当に医療大国なんだと思い知らされる。




「すごいよレン様!さすが医術師だね!」


「君はまたそうやって…。」


「え?」




頭を抱えるレン。






「…あんまり俺を嬉しくさせないで。」


「ごめん?」



痣まで綺麗に治るなんて思ってなかった。


これだけの技術があるのなら、ハルも治せるだろうかと期待してしまう。




…私ももっと勉強しなきゃ。




「ねえ、姫。」


「んー?」


「動けなくて、たくさん我慢させてごめんね。」




どうしてレンが謝るんだ!?


寧ろこんなに綺麗に治してもらって、私は感謝の気持ちしかないのに!!!




「謝らないで?レン様は何も悪くないよ?」


「動けなくて君はすごくストレスだっただろうし、それに加えてオリビアはあんな感じだし。」


「だからレン様が気にすることじゃないってばー。」


「…実は昨日初めてオリビアに怒ったんだ。君を叩いたこと。その時にオリビアから、姫とオリビアどちらが大切なのかって聞かれて。」




オリビアさーん。


そんなことわざわざ聞かなくてもいいじゃん?



レン優しいからすごく困っただろうなって、私は同情しちゃうよ。