(一)この世界ごと愛したい





私が眠たかったのは本当で、るうが部屋から出た後しっかりすぐ寝たんだけど。


その眠りはどうも浅かったようで、普段なら絶対に聞こえないはずの音で目を覚ました私。




コンコン。


と私の部屋のドアを叩く音がする。



外を見ると、朝になってることだけは分かった。




「はいー…。」



るうがいないので自分で対応する。


エリクではないのは分かっているので、私は特段警戒せずドアを開ける。





「…レン様?」


「おはよう姫、起こしてごめんね。」


「ひ、一人で来たの!?」


「いつも送ってくれるルイに悪いとも思ったんだけど、どうしても君に会いたくなって。」



…はい???




「…とりあえず、どうぞ。」


「姫ちょっと座ってくれる?」



中へ入ると、私を椅子に座らせて。


何をするのかと思ったら、ガッチガチに固定していた包帯をようやく外してくれた。





「…すごい!!!」



不気味に黒い痣が広がっていた私の足が、もう綺麗に元通りになっていた。




「痛みどう?」


「うん、全然痛くないっ!」