(一)この世界ごと愛したい





「遅かったね…って、あれ?」


「姫…ごめん。」


「オリビアさんもご一緒に?いらっしゃい?」




るうと一緒に戻ってきた。


レンとオリビアさん。





「今日は騎士様を借していただきありがとうございます。」



朝のビンタはなかったかのように、私に微笑んでお礼を言うオリビアさん。


…ただその言葉には私も思わず反応してしまう。




「お言葉ですが、あなたに借した覚えはありません。」



レンに借したのよ!うちのるうは!!!



「それは失礼しました。とても楽しい時を過ごしたもので、つい。」



さっきるうは喋ってないって言ってましたけどね。


楽しいの基準は人それぞれだもんね。楽しかったならよかったね。




なんでそれをいちいち私に言うの!?





「オリビア、いい加減にして。」


「レン王子!私はただ姫様と仲良くお話がしたいだけなんです!」




私はぜんっぜん楽しくないけどね!?




「私に御用なら伺いますけど。」


「また騎士様をお借りしたいんです!」




…はあ???