(一)この世界ごと愛したい




「ちょっと赤いな。」


「ほんと?」



私の叩かれた顔を見たるうが、眉間に皺を寄せながら呟いた。




「オリビアさん、あれから大丈夫だった?」


「あー、レンと買い物できて嬉しそうにしてたな。俺は嫌いだから喋ってない。」


「え、嫌いなの?」


「お前なあ。」




てっきり三人仲良く過ごしてるもんだと思ってたけど、そうではなかったらしい。






「…リンを傷付けるなら、俺は誰だって嫌いだ。」



るうはそう言ってくれるが。





「言葉を返すようで悪いけど別に私傷付いてないです。」


「お前が殴られてんのなんか初めて見たぞ?」


「そうかもしれないけど別に痛くなかったし。ノーダメージですー。」


「そういう問題じゃねえんだよ。」