(一)この世界ごと愛したい




レンをぐいぐい押して、るうが部屋を出る。


オリビアさんも着いて行くかと思いきや、私に向かって一言。




「あなたのような敵国の野蛮な姫が、レン王子と結ばれるなんてあってはならないことです。」


「…そうですか。」


「そうですかって、馬鹿にしてるの!?」


「いいえ。ただ、私ではなくセザール王に上奏されることをお勧めします。」




カッとなったオリビアさんが、私に向かって歩き出す。



パンっ!と乾いた音が響く。


オリビアさんが私の顔を平手打ち。





今日はなんて日だ。


こんな日はやっぱり、一人でいるに越したことない。



避けようと思えば避けれたし。


防ごうと思えば防げたわけなんだけど。それさえも面倒になって大人しく叩かれました。






「ご満足いただけました?」


「っ!!!」