(一)この世界ごと愛したい




読みたい本も読めないし?


エリクの相手もだるかったし?


挙げ句の果てには喧嘩が始まって?





「レン王子は、私との約束を守ってはくださらないのですか?」


「約束した覚えはないけどごめんね。とにかく今日は無理。」


「レン王子ひどいですっ…!」




泣き出してしまったオリビアさん。


もう、私は自分の部屋でなにを見せられているんだろうか。





「…今日は、私も街へ使いを出す予定でした。せっかくなので三人で行かれては?」


「は?」


「え?」




るうとレンがすかさず反応する。




「雨もかなり収まってきましたし、問題ないかと思いますけど。」


「っ!」


「俺は君とここに…」




レンが話しているのをるうが遮る。



るうは私のあまりの機嫌の悪さを察知したのだろう。


とにかくレンとオリビアを外に出そうと動き出す。




「ちょ…ルイ、姫はどうするの?」


「今は自分の身を案じてください王子。早く行きましょう。」