とうとうこの男が押しかけてきた。
いや、でもエリクにしてはよく三日も我慢したなとも思える。
「ごきげんよう、エリク様。大変申し訳ないんですが、私はまだ万全ではございませんので、お相手は難しいです。」
「いやいや、姫の一大事だ。私も共に過ごそう。」
その方が一大事だわ!!!
治るものも治らんわ!!!
「いいえ。エリク様を煩わせるわけには参りませんし、人手も間に合っております。」
「私の方がきっと姫の役に立つと思うが。」
…誰も思いません。
「少なくともこの愚弟よりはマシだろう。」
「レン様は私に治療を施して下さっています。あら、エリク様も医術に精通されていたんですか?」
「……。」
勝ったー!!!
エリクを初めて黙らせました!私すごい!
「今日の姫は手厳しいな。」
「確かに私もまだ万全ではないので。無礼な物言いで大変失礼いたしました。」
「よい。万全になったらまた愛を育もう。」
またってなんだ!?
育んだ覚えありませんけど!?

