「姫は本当に優しいね。」
「いや、優しいのはどっちかと言うとレン様じゃない?私は別に優しくないよー?」
「一番は俺だろ。」
優しいのは自分だと誇張するるう。
自分で言うことじゃないと思ったけど、確かにるうも優しい。
だってきっと、レンと薬草も見に行ってくれるし。お使いも行ってくれる。
「雨も落ち着いてきたねー。」
これは思ったより早く雨もあがるかな。
そんなことを考えながら、私は昨日ほぼ丸っと寝てしまったのを取り戻すかのように再びひたすら本を読む。
今日は眠くならないだろうしたくさん読めるといいな。
…そう、思っていたのに。
コンコンとドアを叩く音が聞こえる。なにやら嫌な予感もするし。
るうが立ち上がり、ドアを開けて確認しようとすると、勢いよくズカズカと侵入する男。
「姫よ。病に倒れたという噂を聞いたが…ああ。本当だったんだね。君に会えずに俺も胸が締め付けられる思いだったよ。」
…お前も大概病気だな。エリクさん。

