(一)この世界ごと愛したい




るうがレンを迎えに行って、二人で私の部屋へ戻って来た。


…けど。




「姫おはよう。」


「待てコラ、おはようじゃねえよ。」


「心配し過ぎだって。」


「ああ?」



この二人まだ仲直りしてなかったの?


もうなんのことだか分からない話を永遠してて、言い合いが終わりそうもないので私は本に目を向ける。




「姫、調合変えて来たよ。」



差し出された本日一回目のお薬タイム。調合を変えたと言うことは、眠り薬を抜いたバージョンだろう。




「はーい。」



私はその薬をすぐに飲み干し、また読書に取り掛かる。



室内では依然るうとレンが何やら揉めていて、外は今日も雨が降り注いでいる。


でも、それも午後までだろう。





「るう、お使いの前にレン様と下に行って薬草の様子見て来てあげてね。」


「お前なあ。」


「私が行ってもいいんだけどねー。ご存知の通り先生に動いちゃダメって言われてるんだよねー。」