(一)この世界ごと愛したい





失礼な奴!!!



ポカポカな時間は終了。


一人でいても寒いのでコーヒーを淹れてもらうことにしました。



るうはまだ落ち着きなく、大きな音を立てながらコーヒーを淹れています。




「あ、るう。」


「あ?」


「今日はもう眠剤入れないでって、あとでレン様に言っといてー。」


「…気付いてたのか?」




逆に気付いてないと思われてたのか。




「よろしくね。今日は一人で本を読んで過ごします。」


「…俺は?」


「るうにはお願いがあるの。」




そう。


今日はるうには別で頼みたいことがあるんです。




「街で腕のいい研師さん見つけてきて?」




私と同じく、三日間お休みしていた私の剣。


そして最近バタバタしすぎてて手入れもできていなかったので、そろそろだなーとずっと考えていたんです。




「えー。」


「足が治って動けるようになってもどうせ私ここから出られないし。それに…。」


「それに?」







それに、なんだか少し。


嫌な予感がする…気がする。





「…とにかくよろしくー。」


「……。(またレンと二人で過ごすことになるって分かってんのかよ。)」


「あれ、もしかして都合悪かった?」


「…行けばいいんだろ。(分かってるわけねえよな。)」