(一)この世界ごと愛したい





いつの間にか、るうの背中はこんなにも大きくなってたんだ。


と何故か今ふとそんなことに気付く。



私はるうの背中にこつんと頭を寄せてみた。




「……。」


「……。」



なにを話せばいいのかも分からないけど、私はとにかくるうを安心させてあげたかった。



なにも感じないって、さっきるうは言ったけど。




るうに抱きしめられてると、無性に安心する。


一人じゃないって確認できる。



るうがちゃんといるって、そう思える。





だから今は、私が伝えたい。






「私、ちゃんといるからね。」



るうの側にちゃんといるよ。




「…わかってる。」




るうもどうやら安心してくれたみたいで。


さっきまで隠せていなかった不安の色がようやく薄まったのが、声のトーンでなんとなくわかった。



それで私も自然と落ち着いたのか、瞼が徐々に落ちていった。